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ファクタリングとビジネスローンの違い|コスト・スピード・審査を比較

ファクタリングとビジネスローンの違いを、コスト・入金スピード・審査基準の3軸で比較。あなたの状況に合った資金調達方法を選ぶための判断材料を整理します。

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ファクタリングとビジネスローンの基本的な違い

ファクタリングとビジネスローンは、どちらも事業者の資金調達手段ですが、仕組みが根本的に異なります。

ファクタリングは売掛金の売却です。保有する売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、手数料を差し引いた金額を受け取ります。借入ではないため、負債として計上されません。

ビジネスローンは借入です。金融機関から資金を借り入れ、金利を付けて返済します。信用情報に記録され、貸借対照表の負債に計上されます。

比較項目ファクタリングビジネスローン
資金調達の仕組み売掛金の売却(債権譲渡)借入(融資)
コスト手数料 2%〜18%(一括)金利 年5%〜18%
入金スピード最短即日〜3営業日数日〜数週間
審査対象売掛先の信用力自社の信用力・業績
信用情報への影響なしあり(借入として記録)
調達可能額の上限売掛金額が上限信用力に応じて決定
返済義務なし(売切り)あり(元本+利息)

コスト比較:手数料 vs 金利

ファクタリングの手数料とビジネスローンの金利は、計算方法が異なるため単純比較が難しい点に注意が必要です。

ファクタリングの手数料は、売掛金額に対する一括の割合です。例えば、100万円の売掛金を手数料10%で売却すると、手数料は10万円です。

ビジネスローンの金利は、年率で表示されます。例えば、100万円を年率15%で1年間借りると、利息は約15万円です。ただし、返済期間が3ヶ月であれば約3.75万円で済みます。

つまり、短期間の資金需要であればビジネスローンの方がコストが低くなる場合もあります。一方、審査に時間がかかるため、急ぎの場合はファクタリングの方が適しています。

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スピード比較:即日 vs 数日〜数週間

資金が必要なタイミングによって、適した方法は変わります。

ファクタリングは、2社間契約であれば最短即日〜3営業日で入金されます。オンライン完結型のサービスでは、申し込みから数時間で資金化できるケースもあります。3社間の場合は売掛先の承諾が必要なため、1〜2週間かかります。

ビジネスローンは、ノンバンク系であれば最短数日で入金されますが、一般的には1〜2週間程度かかります。銀行系のビジネスローンはさらに時間がかかる傾向があります。

審査基準の違い

ファクタリングの審査は、主に売掛先の信用力を重視します。売掛先が上場企業や官公庁であれば、利用者自身の業績が赤字でも審査に通る可能性があります。利用者の信用情報への影響もありません。

ビジネスローンの審査は、借入者である事業者自身の信用力、業績、返済能力が対象です。創業間もない企業や赤字企業は審査に通りにくい傾向があります。

審査項目ファクタリングビジネスローン
主な審査対象売掛先自社
赤字でも利用可能か可能(売掛先次第)困難な場合が多い
創業期でも利用可能か可能(売掛金があれば)公庫以外は困難
必要書類請求書・通帳など決算書・事業計画書など

信用情報への影響

ファクタリングは借入ではなく売掛金の売却(債権譲渡)であるため、信用情報機関に記録されません。将来の銀行融資の審査に影響を与えない点は、大きな利点です。ファクタリング手数料の仕訳・勘定科目については別記事で詳しく解説しています。

ビジネスローンは借入として信用情報に記録されます。返済を滞りなく行えば信用実績となりますが、借入残高が大きい場合は、その後の融資審査に影響する可能性があります。

状況別の選び方

ファクタリングとビジネスローンには、それぞれ適したケースがあります。

ファクタリングが適しているケース

  • 売掛金があり、すぐに現金化したい場合
  • 信用情報に影響を与えたくない場合
  • 銀行融資やビジネスローンの審査に通りにくい場合(審査のポイントはこちら
  • 負債を増やしたくない場合

ビジネスローンが適しているケース

  • 売掛金がない、または少額の場合
  • まとまった金額を調達したい場合
  • 数日〜数週間の余裕がある場合
  • 低金利で長期の返済を希望する場合

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よくある質問

ファクタリングとビジネスローンの違いは何ですか?
ファクタリングは売掛金の売却(債権譲渡)で、ビジネスローンは借入(融資)です。ファクタリングは信用情報に影響せず最短即日で入金されますが、手数料は2%〜18%(一括)です。ビジネスローンは金利年5%〜18%で、返済が必要ですがまとまった金額を調達できます。
ファクタリングとビジネスローン、どちらがおすすめですか?
状況によって異なります。売掛金があり即日で資金が必要な場合はファクタリング、売掛金がなくまとまった金額を調達したい場合はビジネスローンが適しています。信用情報への影響を避けたい場合もファクタリングが有利です。
ファクタリングのデメリットは何ですか?
主なデメリットは、手数料が年率換算するとビジネスローンの金利より高くなるケースがあること、売掛金額が上限となること、2社間の場合は手数料率が8%〜18%と高めであることです。一方で、借入ではないため信用情報に影響しない点は大きなメリットです。
ビジネスローンの審査基準は何ですか?
ビジネスローンの審査では、主に事業者の業績(売上・利益)、信用情報(過去の借入・返済履歴)、事業の継続年数が評価されます。ノンバンク系は銀行融資に比べ審査が柔軟ですが、金利は高めです。創業間もない企業や赤字企業は審査に通りにくい傾向があります。

※ 本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、特定のサービスの利用を推奨するものではありません。 資金調達に関する最終的なご判断は、必要に応じて専門家にご相談のうえ、ご自身の責任で行ってください。